メルマガとは
インターネット上で配信される電子メディアの一種です。メールアドレスを登録した読者に、定期的にメールで情報を送ることができます。内容は、ニュースやコラム、商品紹介やセール情報、レビューやアンケートなど、様々なものがあり、ウェブサイトやブログ、SNSなどとは異なり、読者と直接的にコミュニケーションをとることができるメディアです。
メルマガ配信のメリットと注意点
メリット
信頼関係を築くことができる
読者が自らメールアドレスを登録することで受け取ることができるので、メルマガの配信者に対して、ある程度の関心や信頼を持っています。有益な情報や価値あるコンテンツを提供することで、読者との信頼関係を深められます。
ニーズに応じた情報を提供できる
読者の属性や行動履歴などを分析することで、ニーズや興味を把握できます。ニーズに応じた情報を提供することで、読者の満足度やエンゲージメントを高められます。
読者のアクションを促すことができる
読者に直接的にメッセージを届けることができるので、読者に対して、商品やサービスの購入や申し込み、ウェブサイトやブログの訪問、SNSのフォローなど、望むアクションを促せます。アクションを促すことで、売上や集客などの目的を達成できます。
注意点
メールアドレスを適切に管理することが必要
読者のメールアドレスを第三者に漏洩したり、不正に利用したりすることは、法律に違反するだけでなく、読者の信頼を失うことにもなります。メールアドレスを適切に管理することで、読者のプライバシーを守ることができます。
配信希望や解除を尊重する
読者に対して、無断でメルマガを配信したり、解除を拒否したりすることは、法律に違反するだけでなく、読者の不快感や苦情を招くことにもなります。配信希望や解除を尊重することで、読者の権利を守ることができます。
数値分析を怠らない
読者に対して、メルマガを送っても、開封されなかったり、メール文に記載のURLをクリックされなかったりすることは、メルマガの効果を低下させることにもなります。開封率やクリック率などを向上させることで、メルマガの効果を最大化することができます。
メルマガの目的とターゲットの設定方法 | 5つのステップ
1.メルマガの目的を考える
メルマガを配信することで何を達成したいかということを具体的で明確にすることが大切です。目的の例として、「読者との信頼関係を築く」「商品やサービスの認知度を高める」「購入や問い合わせの促進をする」などが考えられます。自分のビジネスの目標や戦略と合わせて考えるとよいでしょう。
2.目的を達成するための読者のアクションを考える
読者に何をしてもらいたいかということを考える必要があります。メルマガを読んだ後に行ってもらいたい行動のことです。「メルマガに返信する」「メルマガに含まれるリンクをクリックする」「メルマガに紹介された商品やサービスを購入する」などが考えられます。メルマガの目的に応じて決めるとよいでしょう。
3.ターゲット・ペルソナを設定する
メルマガの読者の代表的な人物像のことで、設定することでメルマガの内容やトーンを決めやすくなります。設定する際には、以下のような項目を考えるとよいでしょう。
- 年齢や性別、職業などの基本的な属性
- メルマガに興味を持つ理由や目的
- メルマガに期待する価値やメリット
- メルマガに対する不安や懸念
- メルマガに関する知識や経験
実際の読者のデータやフィードバックを参考にすることも大切です。
4.配信は有料か無料かを考える
有料メルマガとは、読者に月額や年額などの料金を支払ってもらうこと、無料メルマガとは、読者に料金を支払わないで配信することです。有料メルマガと無料メルマガの違いは、以下のようになります。
有料メルマガ | 無料メルマガ | |
メリット | ・配信料金で収益を得られる ・読者の質が高くなる ・読者のロイヤリティが高まる | ・配信コストが低い ・読者の獲得が容易 ・読者の数が増える |
デメリット | ・配信コストが高い ・読者の獲得が難しい ・読者の期待値が高い | ・配信料金で収益を得られない ・読者の質が低い ・読者の離脱が多い |
配信の有料か無料かを考える際には、目的やターゲット、コンテンツの価値などを考慮するとよいでしょう。
5.ターゲットはどのようなメルマガに興味を持つかを考える
ターゲットがどのようなメルマガに興味を持つかを考えるには、どのような情報を求めているかやどのような問題や課題を抱えているか、どのような解決策や提案を望んでいるかなどの質問に答えるとよいでしょう。また、ターゲットがどのようなメルマガに興味を持つかを考える際には、ターゲット・ペルソナをイメージするとよいでしょう。
メルマガのコンテンツの作り方 | 4つのポイント
1.テーマやカテゴリを決める
メルマガの目的や方向性を示すものです。テーマやカテゴリを決めることで、メルマガの内容が統一され、読者にとってわかりやすくなります。また、メルマガのテーマやカテゴリは、メルマガのターゲットとなる読者のニーズや関心に合わせて選ぶことが重要です。営業のノウハウを提供するメルマガを作る場合、テーマやカテゴリは「営業の基礎」「営業のテクニック」「営業の成功事例」などにします。これらのテーマやカテゴリは、営業に興味がある読者にとって魅力的で、メルマガの登録や継続を促すことができます。
2.タイトルや件名を工夫する
メルマガの内容を表す一言のことです。読者がメルマガを開くかどうかの判断基準になります。タイトルや件名が面白くないと、読者はメルマガを開かずに削除してしまうかもしれませんが、興味を引けると、読者はメルマガを開いて内容を読んでくれる可能性が高まります。
工夫するときには、下記4つのポイントに注意してみましょう。
- 読者にとってメリットや価値があるか
- 好奇心や関心を刺激するか
- 問いかけや呼びかけ
- 緊急性や限定性を感じさせるか
これらのポイントを押さえることで、読者にメルマガを開く動機を与えることができます。
3.本文をライティングする
本文は読者にメルマガの内容を理解してもらうために重要です。しかし、本文が長すぎたり、難しかったり、つまらなかったりすると、読者はメルマガを読むのをやめてしまいます。読んでもらうためにライティングする際には、結論を先に伝え、具体的で完結に説明することや事実だけではなく自分の見解を書くことがポイントです。これらを押さえることで、メルマガの内容を伝えやすくなります。
4.デザインやレイアウトを整える
デザインを整えることで、メルマガの読みやすさや印象を高めることができます。デザインを整える際には、色やフォント、画像を統一したり、空白や改行、区切り線を使って段落を分けることで全体的な見やすさや統一感を作ることが重要です。また、ボタンやリンクを使ってアクションを促すことやモバイル、PCでの表示を確認することがポイントです。
メルマガの配信頻度とタイミングの決め方 | 3つのステップ
1.目的や内容に応じて決める
メルマガの効果を高めることができます。目的が「読者との信頼関係を築くこと」なら、配信頻度は「週に2回」や「週に3回」など、読者に定期的に情報を提供する程度にし、タイミングは「朝」や「夕方」など、読者が時間の取れそうなタイミングにするといいでしょう。
2.ターゲットのニーズに応じてバランスをとる
メルマガの満足度を高めることができます。ターゲットが「忙しいビジネスパーソン」なら、配信頻度は「月に1回」や「月に2回」など、読者に負担をかけない程度にし、タイミングは「週末」や「祝日」など、読者の休みの日にするといいでしょう。
3.品質を保つために一定のルールを作る
メルマガの信頼性を高めることができます。配信頻度やタイミングの例として、以下のようなルールが考えられます。
- 事前に読者に告知する
- できるだけ変更しない
- 変更になる場合は事前に読者に連絡する
- 読者のフィードバックを受け入れる
これらのルールを守ることで、読者にメルマガの配信頻度とタイミングを予測させることができ、意見を聞くことで、読者の満足度を高めることができます。
メルマガの効果測定と改善方法
開封率やクリック率、コンバージョン率を確認する
開封率やクリック率、コンバージョン率という3つの指標を確認することが大切で、メルマガの配信が読者にどのような反応を引き出したかを表す数値のことです。これらの指標を確認することで、メルマガの配信がどのような効果をもたらしたかを把握でき、比較することでメルマガの配信の傾向や問題点を見つけることができます。
配信日や時間のタイミングは適切か
配信日や時間のタイミングが適切かどうかを確認することで、メルマガの開封率やクリック率やコンバージョン率を向上できます。確認する際は、A/Bテストを行ったり、ターゲットの行動パターンを分析しましょう。A/Bテストとは、メルマガの配信日や時間のタイミングを変えて、どちらがより良い結果をもたらすかを比較することで、ターゲットの行動パターンとは、メルマガの読者がどのような生活や習慣をしているかということです。これらを分析することで、メルマガの配信日や時間のタイミングに合わせることができます。
配信コンテンツがターゲットに合っているか
配信コンテンツがターゲットに合っているかどうかを確認することも大切です。配信コンテンツとは、メルマガに書く内容のことで、ターゲットとはメルマガの読者のことです。配信コンテンツがターゲットに合っているかどうかを確認することで、メルマガの満足度や信頼度を高められます。
効果測定の結果をもとに改善策を考える
改善策を考えることで、メルマガの効果を高めることができます。考える際には、配信コンテンツのテーマやカテゴリ、目的を見直したり、タイトルや件名、本文、デザイン、レイアウトを工夫したり、配信頻度やタイミングの変更、配信コンテンツにボタンやリンク、クーポンなどのインセンティブを付けることがポイントです。
まとめ
今回は、メルマガの作り方について目的から効果測定まで徹底解説しました。メルマガは、自分の商品やサービスを宣伝したり、読者との関係を深めたりするために有効なツールです。
この記事が営業活動のお役に立てば幸いです。